RESTAURANT Design｜名古屋の店舗デザイン事務所「デザインオフィスケンタロウ」

未来を見据えた想いを実現できる空間を設計

大切にしているのは「出会った方々の夢を実現する」ということ。
依頼されるオーナー様の夢は決して店舗の完成だけではありません。
その空間の先に「夢」があり、デザインはその夢を叶えるための通過点だと考えております。
弊社ではその先に描く未来や夢を見据えて、枠にとらわれないデザインをオーナー様と一緒に作り上げていきます。
弊社のコンセプト「オーセンティックデザイン」とは「信頼・本物・正真正銘」の意味。
その名の通り、オーナー様の本当の想いをしっかり汲んで、その先の経営や目標、さらには訪れるお客様にどう喜んでいただけるかを考えた、信頼のあるデザインを提供しています。

01.イタリア料理と和の融合

イタリア料理　セルヴァジョ

名古屋市東区東桜に位置するイタリア料理店。
落ち着きのある和の空間で、素材本来の味を大切にしたイタリア料理や、ソムリエが選ぶワインを提供している。

随所にちらばる贅沢な和空間

高岳エリアでカジュアルなイタリアンレストランとして人気を博していたセルヴァッジョ。2019年に東桜に移転するにあたり、より高級感あるデザインにしたいと要望がありました。
はじめはオーナーシェフが好きな北欧のイメージで進めていましたが、深く話し込んでいくなかで、イタリアンでありながら丁寧に出汁をとったり、和の素材を料理に取り入れていることを知りました。そこで、あえて和の要素を入れ込むデザインを提案し、レプリカではない本物の北欧家具も購入。イタリアンという枠にとらわれない、和と北欧が融合した空間が完成しました。また店内だけでなく店内からも見られる庭にも注目です。もともとの洋風庭を全部壊して和風庭へ。さらにお客様に気軽に入ってきていただきたいというオーナーの想いを汲み、入り口には屋敷に使われるような頑丈な正門ではなく、あえて茶室の中門を設置しました。

美味しい料理と所作がお客様の目を引く

特にこだわったのは、オーナーシェフの要望でもあったオープンキッチンです。シェフがお客様の食事の進行を見て調理ができ、お客様からは盛り付けている様子も見ていただけるよう、シェフやスタッフと実際の動作をシミュレーションしながら考えました。さらに調理から配膳、片付けまでの一連の流れがスムーズになるように厨房の導線も工夫。厨房器具の並びが美しく見えるだけでなく使い勝手も良くなるよう、しっかりとつくり込みました。また、ソムリエが常駐するほどワインが充実するセルヴァッジョ。カウンター後ろの大きなワインセラーの部屋は、常に美しくワインが並んでいる状態を保てるようにデザインをしました。細かなところまで追求を重ねることで、上質で優雅な空間となりました。

02.ノスタルジックな空間で

どらやき専門店　DoraCafe 三幸

小豆本来の甘みを生かしたやさしい甘味としっとりした食感が特徴の、どら焼き専門店。砂糖不使用でグルテンフリー。毎朝店舗で作った出来立てのどら焼きを提供している。

どら焼きのように愛され続ける内装

もともと喫茶店だった場所を、本格的などら焼き専門店として改装。「和菓子屋だからと言って、単純に和をテーマにしたくない」というオーナー様の要望を踏まえ、近年再注目されているミッドセンチュリーデザインをご提案しました。古き良きレトロ感が感じられるミッドセンチュリーは、まるで古くから愛され続けるどら焼きのよう。トレンドデザインを取り入れ、女性目線を意識したことで、カフェのように気軽に入店できる店構えになりました。テイクアウト用ショーケースカウンターの背景には、どら焼きの焼き目やあんこをイメージした焼きムラのあるレンガタイルを採用。お客様の目の前で商品を包装する大切なカウンターだからこそ、見た目はもちろん使い勝手や機能性にもこだわりました。懐かしさや落ち着きが感じられるのに、洗練された空間。他の和菓子店との差別化も実現できました。

03.伝統はここに息づく

京味　もと井

京都の名店で研鑽を積んだ大将が営む割烹料理店。季節ごとに厳選した素材を使用した、上品な京料理が愉しめる。

こだわりのカウンター越しに弾む笑顔

予約が取れない名古屋屈指の人気京料理店が、覚王山の歴史ある古民家へと移転リニューアル。「築80年前の素晴らしい建物のため、重厚さと日本の伝統技術によるしつらえを活かしながらモダンも取り入れたい」というご要望をいただきました。そこで、古民家改修に長ける大工や建築士と共にプロジェクトをスタート。京都の業者へと出向き、和紙や唐紙などを直接選び、土壁も本物を用意しました。中でもメインカウンターは、樹齢300年の赤杉を用いて木目を選びながら切り抜いた、自慢の逸品です。素材の良さはもちろん、カウンター内で調理する大将の所作の見栄えや、フロアを隅々まで見渡せるかにも着目。背景の見え方や使い勝手まで、納得いくまで考え抜いています。大将の「建物に見合う本物の素材を活かしたい」というご希望に叶った意匠性を実現。モダンながらも伝統をしっかり受け継いだ、和を慈しむ空間が生まれました。

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